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2027.02.23読了目安 約4分

canonical未設定は603サイトの30%——来店型32.8%、問い合わせ型26.6%

トップページのcanonicalタグ未設定を603サイトで実測すると181件・30%でした。サイトモデル別では来店型32.8%・EC型33.3%・問い合わせ型26.6%。重複URLの評価分散リスクと確認方法を整理します。

本記事の数値について 20業種603サイトを同一基準で実測した、2026年9月12日時点の診断データに基づきます。以後の診断で母数は増えますが、本記事の数値は再集計せず固定しています。集計方法・採点基準・限界は調査方法と採点基準をご覧ください。

canonicalタグは、地味な存在です。ページを開いても見た目には何も変わらず、訪問者が気づくこともありません。ですが、検索エンジンに「このURLが正規版です」と伝える役割を持ち、設定されていないと、同じ内容のページが複数のURLとして別々に評価されてしまう可能性があります。

603サイトのトップページを実測すると、この基本的な設定が抜けているサイトが3割ありました。

603サイトの実測:トップページのcanonical未設定は30%

603サイトのトップページを対象に、canonicalタグの有無を確認しました。

状態 件数 割合
canonical設定あり 422件 70%
canonical未設定 181件 30%

表① トップページのcanonical設定状況

3割という数字は、他の基本的な技術項目と比べても軽視できない未設定率です。canonicalは、URLにパラメータが付いた場合や、末尾のスラッシュの有無、httpとhttpsの混在、wwwありなしの混在など、同一内容が複数のURLで存在し得る場面で特に効いてきます。設定がなければ、検索エンジンはどのURLを正規のページとして扱うかを独自に判断することになり、評価が分散したり、意図しないURLがインデックスされたりするリスクが考えられます。

なお、今回の集計はトップページ1ページを対象にしたものです。下層ページまで含めた全ページでの未設定率は、この集計には含まれていません。トップページで未設定のサイトは、他のページでも同様の傾向がある可能性がありますが、断定はできません。

サイトモデルで見ると、来店型・EC型がやや高い

サイトモデル別に見ると、差があります。

モデル 件数 canonical未設定 割合
問い合わせ型 271件 72件 26.6%
来店型 302件 99件 32.8%
EC型 30件 10件 33.3%

表② サイトモデル別・canonical未設定率

来店型とEC型は3割を超え、問い合わせ型より高くなっています。件数で見ても、来店型の99件は181件中最も多く、絶対数としての影響も大きい層です。

なぜこの差が生まれるか

canonicalタグは、CMSやテーマ側で自動的に出力される場合と、手動で追加が必要な場合があります。WordPressの主要なSEOプラグインを使っていれば標準で出力されますが、独自のHTMLで組まれたサイトや、簡易的なホームページ作成サービスで作られたサイトでは、設定機能自体がない、あるいはデフォルトで無効になっているケースが考えられます。

来店型やEC型に未設定が多い背景には、これらの業態で比較的、簡易な制作サービスやテンプレートを使ったサイト構築が多い可能性があります。一方で、問い合わせ型のサイトはBtoB向けの制作会社が関わることが多く、SEOを意識した技術的な設定が標準的に組み込まれやすいという事情があるのかもしれません。ただし、今回のデータだけでは、制作手段の違いまでは特定できません。

「設定してあるつもり」という見落としもある

今回の集計は、canonicalタグそのものの有無だけを見ています。実は、設定してあっても機能していないケースも別に存在します。よくあるのは次のようなパターンです。

これらは今回の集計対象には含まれていません。「未設定」の181件とは別に、「設定してあるが指し先が違う」サイトが一定数含まれている可能性があり、実際の課題はこの数字よりもやや広いと考えられます。

自社サイトではどう確認するか

自社サイトのトップページを開き、ブラウザの「ページのソースを表示」機能で、<head>内に<link rel="canonical" href="...">という記述があるかを確認してください。あれば、href属性のURLが自社サイトの正規のURL(httpsか、wwwの有無など)と一致しているかも合わせて見ておくと安心です。

見当たらない場合、CMSやSEOプラグインの設定画面に、canonical URLを自動出力する機能がないかを確認してください。多くの場合、有効化するだけで解消します。独自HTMLのサイトであれば、<head>内に1行追加するだけの作業です。

下層ページについても、同じ確認を主要なページ(サービス紹介・料金・会社概要など)で行うと、より確実です。

自社サイトの技術的な基盤がどこまで整っているかは、コンバージョン偏差値スキャナーにURLを入れると、canonicalを含む技術基盤の採点結果が確認できます。

まとめ

集計方法の詳細は調査方法と採点基準、他業種の総合スコアは20業種の総合スコア一覧をご覧ください。

この記事を引用するとき:CVSCAN Lab「canonical未設定は603サイトの30%——来店型32.8%、問い合わせ型26.6%」(2027.02.23公開、コンバージョン偏差値スキャナー)https://cvscan.jp/column/canonical-missing

この記事の観点で、自社サイトはどうか

記事で触れた項目を含む4軸50項目を、URLひとつで採点します。同業種の中での偏差値と、今日から着手できる改善案まで。結果はその場で表示、最短60秒です。

記事の数値の集計方法は 調査方法と採点基準 をご覧ください。

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このテーマを体系的に読むサイト診断(Webサイト診断)とは?4つの観点と進め方を603サイトの実測データで解説SEO・ユーザビリティ・セキュリティ・アクセス解析の4観点で現状を点検し、改善につなげるまでの流れを、603サイトの実測データとあわせて整理します。

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記事の監修

CVR改善コンサルタント

2007年、Eコマースビジネスの立ち上げを機にWeb解析の世界に触れ、以降、サイト分析から改善アクションのPDCAを粘り強く回し続けた結果、1年で2億円規模の事業へと成長させる。

10年以上にわたり、中小企業から大企業まで累計100社を超えるBtoB企業のコンバージョン率改善(CRO)で成果を上げている。

近年はAIを活用した分析・改善業務の効率化と、生成AI検索時代のマーケティング戦略に注力。

この診断プログラムは、普段の有償コンサルティングで最初に確認している観点を、そのまま自動化したものです。採点基準と改善提案の文面を監修しています。

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