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2026.10.27読了目安 約7分

整体・治療院サイトの急所。症状で検索した人を、予約まで運べていない

整体・治療院30サイトを、603サイトと同じ基準で診断しました。総合54点は20業種中13位です。追従CTAなどの離脱防止施策は73%、コラムの活用は53%、フォームのEFO対応は16件中69%が低評価でした。症状検索で来た人を逃す構造を整理します。

本記事の数値について
20業種603サイトを同一基準で実測した、2026年9月12日時点の診断データに基づきます。以後の診断で母数は増えますが、本記事の数値は再集計せず固定しています。集計方法・採点基準・限界は調査方法と採点基準をご覧ください。

整体院や接骨院、鍼灸院を探す人は、店名で検索しません。「腰痛 ○○市」「首こり 治らない」のように、症状から入ってきます。院名を知らない人が、症状を手がかりに近所の施術所を探す。これがこの業種の入口です。

訪問者は最初から予約する気で来ているわけではなく、まず「自分の症状はここで診てもらえるのか」を確かめに来ています。つまり読む時間が長く、その読んでいる最中に判断が動く。読み終えた瞬間に予約できる状態でなければ、判断は次のサイトに持ち越されます。

30サイトを診断したところ、総合スコアは54点で20業種中13位でした。極端に低いわけではありません。ただ、落ちている箇所が「症状を読んでいる人」の動線に集中していました。

54点総合スコア
20業種中13位
67点基盤
平均より-2
51点SEO
平均より-4
30整体・治療院の
診断サイト数

整体・治療院の実測サマリー(2026年9月12日時点)

## 30サイトの実測:総合54は20業種中13位
評価軸 整体・治療院30件 全業種平均603件
SEO 51 55
LLMO 40 43
基盤 67 69
UX 59 62
総合 54(20業種中13位) —

表① 整体・治療院の4軸スコアと全業種平均

SEO51/平均55・-4
LLMO40/平均43・-3
基盤67/平均69・-2
UX59/平均62・-3

図① 整体・治療院の4軸スコア。数字は「自業種/全業種平均・差」(2026年9月12日時点)。青緑=平均より3点以上高い軸、朱=3点以上低い軸

4軸とも全業種平均をやや下回る、という形です。大崩れはしていません。以下の3項目は、訪問者の動線順に並べています。

診断項目 平均点 50点未満の割合
CV-06 離脱防止施策(追従CTA等) 41 73%(30件中)
C-06 コラム・ブログの活用 46 53%(30件中)
F-08 EFOツール導入状況 36 69%(フォームがあった16件中)

表② 整体・治療院30サイトの主な弱点(動線順)

弱点その1:症状ページを読み終えても、予約ボタンが近くにない

CV-06は、スクロール中も予約導線が画面に残るかを見る項目です。平均41点、73%が50点未満でした。

症状ページは長くなります。腰痛の原因、当院の見立て、施術の流れ。読ませる構成にするほど、ページの縦は伸びます。ところが多くのサイトでは、予約ボタンがページ最上部のヘッダーと最下部にしかありません。訪問者は3画面分スクロールした地点で「ここで診てもらえそうだ」と納得しますが、そこに押せるものが何もない。上に戻るか、下まで読み切るかを迫られ、多くはその前にブラウザを閉じます。

症状検索で入ってきた人は、比較の途中にいます。納得した瞬間に押せる場所がなければ、その納得は次の候補サイトに流れます。

直し方は、画面下部に固定表示される追従バーを1本入れることです。スマートフォンでは「電話で予約」と「ネット予約」を左右に並べた高さ60px程度のバーが標準的な形で、実装はフッター直前に要素を足し position: fixed で下端に固定するだけです。注意点は2つ、本文の末尾がバーに隠れないよう下余白を確保すること、症状ページだけでなく全ページに同じバーを出すことです。業種横断の実装状況は603サイトの追従CTA調査で扱っています。

弱点その2:症状の記事が、そもそも用意されていない

C-06はコラム・ブログの活用度を見る項目で、平均46点、53%が50点未満でした。

症状から検索される業種にとって、これは単なる更新頻度の話ではありません。「腰痛 原因」「四十肩 何科」といった検索語に対して、答えになるページが自院サイトに存在しないということです。存在しなければ、その検索でサイトが表示される可能性はほとんどありません。SEOスコア51が全業種平均を下回っている一因は、ここにあると考えられます。

実測では、記事が数本で数年更新が止まっている、あるいはキャンペーン告知だけが並んでいるサイトが目立ちました。これは書く時間がないというより、何を書くかが定まっていない状態に見えます。

直し方は、本数ではなく対象の決め方を変えることです。まず、実際に来院した人が最初に口にした症状を10個書き出します。そのうえで1症状につき1ページを作り、「その症状で何が起きているか」「どんな人に多いか」「当院ではどう見ていくか」「改善までの回数と費用の目安」の4項目を書きます。月1本でも、10か月で10症状分の入口ができます。既存の施術メニューページを症状名の見出しに書き換えるだけでも、検索語との距離は縮まります。

弱点その3:予約フォームが、入力の手間をそのまま放置している

F-08はフォームの入力支援(EFO)の実装状況を見る項目です。予約・問い合わせフォームが確認できた16サイトが対象で、平均36点、そのうち69%が50点未満でした。

ここまで読み進め、追従バーから予約に進んだ人が最後に当たる関門です。よくあるのは、郵便番号を入れても住所が自動で入らない、電話番号欄でスマートフォンの数字キーボードが出ない、必須項目を空のまま送信して初めてエラーが出る、といった状態です。施術を受けたい人にとって、これは待合室で書類を何度も書き直させられるのと同じ体験にあたります。

直し方は、外部ツールの導入より先に、HTMLの属性を整えることです。氏名欄に autocomplete="name"、電話欄に autocomplete="tel" と inputmode="numeric"、メール欄に autocomplete="email" と type="email" を指定します。これだけでスマートフォンの自動入力と適切なキーボードが働きます。加えて、入力エラーは送信時ではなく入力欄を離れた時点で表示し、項目数そのものも見直してください。初回予約に必要なのは、氏名・電話番号・希望日時・症状の4項目で足りることがほとんどです。

強い部分

SSL対応は平均93点、ページ間の遷移一貫性は82点、画像・ビジュアルの品質は81点でした。サイト内を移動したときの迷いにくさは、来店型の中でも整っているほうです。土台があるぶん、足りないのは読了地点の受け皿と、入口となる記事だといえます。

自社サイトではどう確認するか

  • スマートフォンで自院の症状ページを開き、3画面分スクロールする。画面内に押せる予約導線が1つもなければ、CV-06は改善余地があります。
  • 自院サイト内に、症状名が見出しになっているページが何本あるか数える。3本未満なら、まず来院理由の多い症状から作ります。
  • 予約フォームを実機で送信直前まで入力する。郵便番号の自動入力と数字キーボードが働かなければ、属性の指定漏れです。

自社サイトで確認する手順

同業種の中での位置を数字で知りたい場合は、コンバージョン偏差値スキャナーでURLを入力すると、この記事と同じ基準の採点結果が偏差値で出ます。

まとめ

他業種との比較は20業種の総合スコア一覧をご覧ください。

この記事を引用するとき:CVSCAN Lab「整体・治療院サイトの急所。症状で検索した人を、予約まで運べていない」(2026.10.27公開、コンバージョン偏差値スキャナー)https://cvscan.jp/column/industry-seitai

この記事の観点で、自社サイトはどうか

記事で触れた項目を含む4軸50項目を、URLひとつで採点します。同業種の中での偏差値と、今日から着手できる改善案まで。結果はその場で表示、最短60秒です。

記事の数値の集計方法は 調査方法と採点基準 をご覧ください。

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このテーマを体系的に読むサイト診断(Webサイト診断)とは?4つの観点と進め方を603サイトの実測データで解説SEO・ユーザビリティ・セキュリティ・アクセス解析の4観点で現状を点検し、改善につなげるまでの流れを、603サイトの実測データとあわせて整理します。

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記事の監修

CVR改善コンサルタント

2007年、Eコマースビジネスの立ち上げを機にWeb解析の世界に触れ、以降、サイト分析から改善アクションのPDCAを粘り強く回し続けた結果、1年で2億円規模の事業へと成長させる。

10年以上にわたり、中小企業から大企業まで累計100社を超えるBtoB企業のコンバージョン率改善(CRO)で成果を上げている。

近年はAIを活用した分析・改善業務の効率化と、生成AI検索時代のマーケティング戦略に注力。

この診断プログラムは、普段の有償コンサルティングで最初に確認している観点を、そのまま自動化したものです。採点基準と改善提案の文面を監修しています。

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