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2026.10.08読了目安 約8分

閲覧時間の57%はファーストビュー、81%は3画面目まで。視線計測が示す「ページ上部」の重さ

米国のNielsen Norman Groupが120人・13万回超の視線を計測したところ、ページ閲覧時間の57%がファーストビュー、74%が2画面目まで、81%が3画面目までに集中していました。2010年より人はスクロールするようになった一方、上が重いことは変わっていません。数字の読み方と、上部に何を置くべきかを整理します。

本記事の数値について 海外側の数値は、米国のUX調査機関Nielsen Norman Group(NN/g)が公開した「Scrolling and Attention」(2018年4月15日公開)を、2026年10月時点で一次ソースを確認して引用しています。PC(1920×1080の画面)での視線計測で、スマートフォンは含まれていません。また、計測から年数がたっている点にもご注意ください。数字そのものより、「閲覧がページのどこに集まるか」という傾向を読む材料としてお読みください。

ページを作る側は、上から下まで全部読まれる前提で構成を考えがちです。トップページに会社の歴史、サービスの一覧、お客様の声、よくある質問、アクセス、問い合わせ…と、伝えたいことを順番に積み上げていく。

では、見る側は実際にどこを見ているのか。視線の動きを計測した調査があります。

57%ファーストビューに
使われた閲覧時間
74%2画面目までに
使われた閲覧時間
81%3画面目までに
使われた閲覧時間
80%2010年調査での
ファーストビューの割合

Nielsen Norman Group「Scrolling and Attention」(2018年4月15日)より。PC・1920×1080の画面での視線計測

何を測った調査か

NN/gは、120人の参加者がさまざまなWebページを見るときの視線を計測し、13万回を超える注視(視線が止まった点)を分析しました。画面は1920×1080のPCモニターです。

そのうえで、ページの上から順に「1画面ぶん」ずつ区切り、それぞれの範囲に閲覧時間が何%使われたかを集計しています。

以下では、ページを開いたときにスクロールせずに見える最初の1画面を「ファーストビュー」と呼びます。

結果は次のとおりです。

1画面目(ファーストビュー)57%
2画面目まで(累計)74%
3画面目まで(累計)81%
4画面目以降の合計19%

図① ページの位置ごとの閲覧時間の割合(累計)。4画面目以降は 100% − 81% で求めた値

閲覧時間の半分以上はファーストビューに使われ、4画面目より下に残るのは2割弱です。さらにNN/gは、ページ全体の上から20%の範囲に閲覧時間の42%超が集まっていたとも報告しています。

2010年から変わったこと、変わらなかったこと

NN/gは2010年にも同じテーマの調査をしていて、そのときはファーストビューに閲覧時間の80%が使われていました。2018年には57%です。

しかも、2010年の調査は1024×768、2018年は1920×1080と、画面はずっと大きくなっています。画面が大きくなればファーストビューに入る情報は増えるので、本来ならファーストビューの割合は上がってもおかしくありません。それでも下がったということは、人は以前よりスクロールするようになったということです。スマートフォンで縦に長いページを見ることに慣れたことも、一因と考えられます。

一方で、変わらなかったこともあります。スクロールするようになっても、閲覧時間はページの上の方に偏ったままです。NN/gの結論も、ページの上部は依然として最も多く見られる場所であり、スクロールという手間がある以上、下にある内容ほど見られる可能性は下がる、というものでした。

○ 変わったこと

  • ファーストビューの割合が80%から57%へ下がった
  • 人はスクロールすること自体には抵抗が少なくなった
  • 「ファーストビューに全部詰め込む」必要はない

✕ 変わらなかったこと

  • 閲覧時間はページの上部に偏っている
  • 3画面目までで8割が使われる
  • 下にある情報ほど見られる可能性が下がる

図② 2010年と2018年の比較から読み取れること

この数字の限界

読むときに気をつけたい3点

① PCの計測です。1920×1080の画面で測っており、スマートフォンは含まれていません。スマートフォンは1画面が小さいため、同じページでも画面数はずっと多くなります。
② 2018年の公開です。その後の変化は、この調査からは分かりません。
③ 見られた時間であって、成果ではありません。下の方まで読んだ人ほど問い合わせる、ということは十分ありえます。閲覧時間が少ない場所に置いた情報が無意味という意味ではありません。

③は誤解されやすいところです。この調査が示しているのは「どこが一番見られるか」であって、「上にないものは不要」ではありません。比較検討の終盤で読まれる料金表やよくある質問は、下にあっても役目を果たします。

問題になるのは、問い合わせや予約のように、上で決めた人がすぐ押したいものまで下に置いてしまうケースです。

ページの上部に何を置くか

NN/gの提言は、ページの上部を優先度の高い内容、つまり事業の目的と利用者の目的に直結するもののために確保する、というものでした。中小企業のサイトに置き換えると、次のようになります。

  • 何の会社・お店で、誰のためのサービスかが、ファーストビューで分かる
  • 対応エリア・営業時間など「自分が対象か」を判断する材料が、上の方にある
  • 問い合わせ・予約・電話のボタンが、3画面目までに少なくとも1つある
  • 長いページなら、スクロールしても消えない追従ボタンがある
  • 会社の沿革やごあいさつなど、判断に直結しない情報はトップの下部か別ページにある

PCの視線計測で閲覧時間の8割が使われた「上から3画面」を基準にした確認項目。スマートフォンでは1画面が小さいため、同じ位置でも画面数はもっと多くなります

ページを長くすること自体は悪くありません。2010年より人はスクロールします。大事なのは、長いページの下の方にしか行動ボタンが無い状態を作らないことです。スクロールしても消えない追従ボタンの国内の実装状況は、別の記事で603サイトの実測を紹介しています。

まとめ

では、国内の中小企業サイトのトップページは何画面あり、行動ボタンはどこにあるのか。続きの記事で、20業種603サイトの実測値をお見せします。

コンバージョン偏差値スキャナーでは、ファーストビューの訴求や行動ボタンの位置をUI/UXの軸で採点しています。URLを入れるだけで、最短60秒・登録不要で結果が表示されます。

出典:Nielsen Norman Group「Scrolling and Attention」

この記事を引用するとき:CVSCAN Lab「閲覧時間の57%はファーストビュー、81%は3画面目まで。視線計測が示す「ページ上部」の重さ」(2026.10.08公開、コンバージョン偏差値スキャナー)https://cvscan.jp/column/overseas-nng-scrolling-attention

この記事の観点で、自社サイトはどうか

記事で触れた項目を含む4軸50項目を、URLひとつで採点します。同業種の中での偏差値と、今日から着手できる改善案まで。結果はその場で表示、最短60秒です。

記事の数値の集計方法は 調査方法と採点基準 をご覧ください。

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このテーマを体系的に読むサイト改善の進め方|分析から施策実行まで目的の決め方から6ステップの手順、効果測定の設計まで。603サイトの実測データをもとに、成果につながる改善の進め方を整理しました。

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記事の監修

CVR改善コンサルタント

2007年、Eコマースビジネスの立ち上げを機にWeb解析の世界に触れ、以降、サイト分析から改善アクションのPDCAを粘り強く回し続けた結果、1年で2億円規模の事業へと成長させる。

10年以上にわたり、中小企業から大企業まで累計100社を超えるBtoB企業のコンバージョン率改善(CRO)で成果を上げている。

近年はAIを活用した分析・改善業務の効率化と、生成AI検索時代のマーケティング戦略に注力。

この診断プログラムは、普段の有償コンサルティングで最初に確認している観点を、そのまま自動化したものです。採点基準と改善提案の文面を監修しています。

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