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2026.10.10読了目安 約10分

国内サイトのトップページは中央値8.1画面。上から3画面に行動ボタンが無いサイトは34%

20業種603サイトのトップページを実測しました。PCでの長さは中央値8.1画面で、95%が3画面を超えます。ヘッダーを除くと、上から3画面以内に問い合わせ・予約などの行動ボタンが無いサイトは34.1%。スクロールしても消えない追従ボタンも無いサイトは17.9%でした。閲覧時間の81%が3画面目までに集中するという海外の視線計測と並べて読みます。

本記事の数値について 国内側は、20業種603サイトを同一基準で実測した2026年9月12日時点の診断データのうち、集計できた602サイトのトップページが対象です。PCは幅1280×高さ900、スマートフォンは390×664(iPhone 13相当)で描画し、ページの高さを1画面の高さで割って「何画面ぶんか」を出しています。海外側は前回の記事で扱ったNielsen Norman GroupのPCでの視線計測(2018年)です。画面の大きさも対象も違うため、厳密な比較ではなく傾向を読む材料としてお読みください。集計方法は調査方法と採点基準をご覧ください。

前回の記事で、PCでのページ閲覧時間の57%がファーストビュー(ページを開いて最初に見える範囲)、81%が3画面目までに使われるという視線計測を紹介しました。人は以前よりスクロールするようになったものの、見られるのはやはりページの上の方です。

では、CVSCAN Labが実測している20業種602サイトのトップページは何画面あり、問い合わせや予約のボタンはどこにあるのか。測った結果をお見せします。

8.1画面PCトップページの
長さ(中央値)
95.0%3画面を超える
トップページ
34.1%本文の上から3画面に
行動ボタンが無い
12.6画面スマホでの長さ
(中央値)

国内20業種602サイトのトップページ(2026年9月12日時点)。PCは1画面=900px、スマホは1画面=664px

トップページは中央値8.1画面、95%が3画面を超える

PCで表示したトップページの長さは、中央値で8.1画面ぶんでした。半分のサイトは5.7〜11.7画面の間に収まります。

3画面以下5.0%
3〜5画面12.3%
5〜10画面47.3%
10〜15画面23.1%
15〜20画面8.1%
20画面超4.2%

図① PCトップページの長さの分布(602サイト、1画面=900px)

3画面以内に収まっているのは5.0%だけで、95.0%は3画面を超えています。前回のNN/gの計測に当てはめると、ほとんどのサイトで、トップページの内容の多くが「閲覧時間の2割弱しか残っていない範囲」に置かれていることになります。

スマートフォンではさらに長くなります。中央値は12.6画面で、**20画面を超えるサイトが19.6%**ありました。

長いこと自体は問題ではありません。前回書いたとおり、人は以前よりスクロールします。問題は、長いページのどこに行動ボタンがあるかです。

ヘッダーを除くと、ファーストビューに行動ボタンがあるのは39.7%

ここでいう行動ボタンは、問い合わせ・予約・電話・資料請求・見積りなど、成果につながるボタンやリンクのことです。

PCのファーストビューに行動ボタンが1つ以上あるサイトは**85.9%でした。一見すると十分に見えます。ところが、ヘッダーと、スクロールしても消えない追従ボタンを除いて、本文の中にあるものだけを数えると39.7%**に下がります。差の278サイトのうち243サイト(87.4%)は、ヘッダーにある「お問い合わせ」などのリンクでした。

ヘッダー・追従も含めて1つ以上85.9%
本文の中に1つ以上39.7%

図② PCのファーストビューに行動ボタンがあるサイトの割合(602サイト)

ヘッダーのリンクは、ナビゲーションの1項目として他のメニューと並ぶため、「ここから申し込める」と気づかれにくい場所です。そしてスマートフォンでは、ファーストビューに行動ボタンがあるサイトは**62.2%**に下がりました。PCでヘッダーに並んでいたリンクが、スマートフォンではメニューの中に格納されることが一因の可能性があります(メニューの中身は今回の集計では確かめていません)。

上から3画面に、本文の行動ボタンが無いサイトが34.1%

閲覧時間の81%が使われる「上から3画面」に範囲を広げても、本文の中に行動ボタンが無いサイトは**205サイト、34.1%**ありました。内訳は、本文のボタンが3画面より下にしかないサイトが100、本文にボタンが1つも無いサイトが105です。

ここで助けになるのが、スクロールしても画面に残り続ける追従ボタンです。追従ボタンがあれば、どこまで読み進めても押せます。追従する行動ボタンを持つサイトは40.2%でした(追従ボタンの設計についてはこちらの記事で詳しく扱っています)。

○ どこで決めても押せる

  • 本文の上から3画面以内に行動ボタンがある
  • または、追従ボタンがある
  • 602サイト中 494サイト(82.1%)

✕ 上の方で決めた人が押せない

  • 本文の上から3画面以内に行動ボタンが無い
  • 追従ボタンも無い
  • 602サイト中 108サイト(17.9%)

図③ 本文の上から3画面と追従ボタンの両方で見たときの分かれ方

約6サイトに1サイトは、閲覧時間の8割が使われる範囲で「申し込みたい」と思った人が、ヘッダーまで戻るか、下までスクロールして探すしかない状態です。

測り方が違う点

この比較の4つの限界

① 「1画面」の大きさが違います。NN/gは高さ1080pxの画面、こちらは900pxで測っています。NN/gと同じ1080pxに換算しても、長さの中央値は6.8画面、3画面を超えるページは91.7%、上から3画面に本文の行動ボタンが無いサイトは30.4%、追従ボタンも無いサイトは16.3%で、結論は変わりません。
② 行動ボタンは文言で判定しています。「問い合わせ」「予約」「資料」「電話」などの語や電話番号のリンクで判定するため、文字の無い画像だけのボタンは数えていません。抜き取りで4サイトのスクリーンショットを確認したところ、3サイトは判定どおりでしたが、1サイトでは店舗検索のための追従ボタンを行動ボタンとして数えていました。このため、追従ボタンがあるサイトの割合(40.2%)はやや多めに、追従ボタンも無いサイトの割合(17.9%)はやや少なめに出ている可能性があります。
③ トップページだけを測っています。サービスページや記事ページから問い合わせる人の動きは含みません。
④ 閲覧時間は海外の別の調査です。国内の602サイトで視線を測ったわけではありません。

何から直すか

  • 自社のトップページをPCとスマホで開き、上から3回スクロールするまでに行動ボタンが見えるか確かめる
  • ヘッダーの「お問い合わせ」だけに頼らず、ファーストビューの本文にも1つ置く
  • 5画面を超えるページなら、スクロールしても消えない追従ボタンを付ける
  • スマホでは、メニューを開かないと問い合わせ先が見えない状態になっていないか確かめる
  • 電話で受けたい業種なら、電話番号をタップで発信できるリンクにする

最初の確認は道具がいらない。自分のスマホで、上から3回スクロールするだけ

ページを短くする必要はありません。今ある長いページに、途中で押せる場所を足すことで、上の方で「問い合わせたい」と思った人が押せる場所を用意できます。問い合わせがどれだけ増えるかは、今回の計測では確かめていません。

まとめ

コンバージョン偏差値スキャナーでは、ファーストビューの訴求や行動ボタンの位置、追従ボタンの有無をUI/UXの軸で採点しています。URLを入れるだけで、最短60秒・登録不要で結果が表示されます。

出典:Nielsen Norman Group「Scrolling and Attention」

この記事を引用するとき:CVSCAN Lab「国内サイトのトップページは中央値8.1画面。上から3画面に行動ボタンが無いサイトは34%」(2026.10.10公開、コンバージョン偏差値スキャナー)https://cvscan.jp/column/overseas-scrolling-japan-pages

この記事の観点で、自社サイトはどうか

記事で触れた項目を含む4軸50項目を、URLひとつで採点します。同業種の中での偏差値と、今日から着手できる改善案まで。結果はその場で表示、最短60秒です。

記事の数値の集計方法は 調査方法と採点基準 をご覧ください。

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このテーマを体系的に読むサイト改善の進め方|分析から施策実行まで目的の決め方から6ステップの手順、効果測定の設計まで。603サイトの実測データをもとに、成果につながる改善の進め方を整理しました。

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記事の監修

CVR改善コンサルタント

2007年、Eコマースビジネスの立ち上げを機にWeb解析の世界に触れ、以降、サイト分析から改善アクションのPDCAを粘り強く回し続けた結果、1年で2億円規模の事業へと成長させる。

10年以上にわたり、中小企業から大企業まで累計100社を超えるBtoB企業のコンバージョン率改善(CRO)で成果を上げている。

近年はAIを活用した分析・改善業務の効率化と、生成AI検索時代のマーケティング戦略に注力。

この診断プログラムは、普段の有償コンサルティングで最初に確認している観点を、そのまま自動化したものです。採点基準と改善提案の文面を監修しています。

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